エルフソフト陥落の歴史

  
 定価 7800円
河原崎家の一族
  PC98  1993/12/22
  dos/v 1994/12/25
  WIN3.1 1995/12/18
本格派エッチゲーム作成時代の始まり

第八章 シルキーズの成長と後継者探しの旅


    下田篤グラフィック部門開発部長(ペーペー)旋風

 で揺れ動くぶっ飛んだエルフ社内。

 すっかりやる気をなくしていた蛭田氏は、荒れに荒れていた。
 パソコンソフト業界一位を樹立し、コンシュマー移植の波に乗って売り上げは鰻登りに売れまくった。 
 設立のスタッフは崩壊して、ちょっぴりセンチな気分で書いた同級生はバカ売れ。

 当の下田氏は、

   「もう原画なんてバカらしくてやってらんねーぜ、ガンガン売って儲けよう」

 と、とっとと原画を離脱してガンガン人気絵師に求人をかけまくった。

 それはそうだろう、

    

   「どんなジャンルでも二週間くらいで高速にかつ上質なシナリオを仕上げるライターが居て、
    お金は同級生効果で節税対策に追われるくらいに雪崩れ込んでいて、
    エルフに勤めるのは一種のステータス扱いで人気絵師はガンガン集まり、
    しかもユーザーは蛭田様のシナリオを有難がって売り上げを落とす心配もない」


 というノーリスクでエルフを牛耳れるのだから原画師で月給数万なんかやってられないってなもんだ。 

   

 世間はエルフに注目し、大金星を上げた対価としてやって来たのが「恋愛ゲーム」の続編希望。
 好きな物だけを書いていたかったのに、会社は愛とか恋とかを求められるようになってしまった。


   中古PC98 河原崎家の一族


  もう、恋愛がどうとか甘いホットケーキな思いでシナリオを書きたくない。

 やけになった蛭田氏は、シルキーズで河原崎家の一族という本格派マルチエンドのゲームを書き上げる。
 今までのエルフにはないエロスなテキストと、珍しいマルチエンドシナリオ。

 シナリオの天才は企画の天才。思い付きで新しいジャンルを書けばすぐに大ヒットした。

    中古PC98 野々村病院の人々


 てなわけで、同じジャンルの野々村病院の人々はすぐに製作開始となった。
 忙しいままに同級生と同じ竹井氏による原画でドラゴンナイトの続編は発表される。
 大好きなジャンルで評価され、続いて作るのはRPG。蛭田氏はワクワクしていた。

      中古PC98 ドラゴンナイト4

  が、広報の藤田氏いわく

    「このドラゴンナイト4は命を削って作り上げました」

 にも拘らず、コラボやマルチ展開は有ったが前作ほどの人気は無かった。
 ユーザーが求めるのは同級生の続編。
 ドラゴンナイト4はそれが発売されるまでの繋ぎのゲームでしかない。

         私はようこそシネマハウスへの呪いだと思う。



時代の移り変わりパート2


 同級生が年末に発売され、世に恋愛ゲームブームが巻き起こった翌年の1993年1月。
 日本の国産機とまで呼ばれていたNECのPC98シリーズに新型が発売される。

   

 PC-9821Apの愛称で親しまれているこの機種は、120MBのハードディスク搭載でも40万円台という100万円
 越えが当たり前だったパソコン業界に価格破壊を起こした。

 CPUもIntel486を標準搭載し、上位機種にはグラフィックアクセラレータ搭載。
 五月に発売を控えたWindows 3.1に対応しうる低価格で高性能な機種をNECは準備した。

   
 
 さらにインテル社は66MHzのCPU能力を持つペンティアムシリーズを発売。
 NECはすぐにペンティアム初代搭載のPC-9821Afを発売した。


   すぐに対応したのはアリスソフト。


  新作のランス4 -教団の遺産-を美少女ゲーム初のHD専用ソフトとして発売し話題になった。   
  外付けハードディスクが30万と言われていた時代に暴挙だと批判する声もあり、もうアリスのゲームを 
  買わないというユーザーもいたがアリスには有能なプログラマーが多数いた。


      

    パソコンの性能は常に向上している、次はウインドゥズの時代待っているのはハードディスクの時代。 



    
 
  自社オペレーションシステム日本まで模索していたアリスソフトは、完全に未来を予見し見事に的中。
  家族経営でスタッフの仲も良く、いばらない謙虚な開発部長TADA氏。
  みんなアリスソフトの事を考えて、大事に思い続けていた最善の結果によるHD判断だった。



                が、

     中古 ウルトラ金ちゃん(1) 

   当のエルフの有能なプログラマー金ちゃんはとっとと法人化して離脱している。


     

 そりゃあお金さえ払えば製作は手伝うが、古巣の会社の未来なんざ知ったこっちゃない。
 恋愛ゲームでブームを作った会社には愛も欠片も無かった。



       下田篤開発部長(ペーペー)


 のエルフ社内でしかも蛭田氏が辞めたいとか言っている状況で、誰が会社の未来を見守るのか?
 特に気にも留めなかったエルフはいつも通りに11枚つづりのフロッピーでドラゴンナイト4を発売し
 NECアベニューは大歓迎で迎え入れ、
 

     中古PCエンジン ドラゴンナイト3

  まずは先にと、ドラゴンナイト3を発売。

    

  ガンガン移植しちゃいましょうよエルフさん!
  とばかりに、自社はPCFXを発売したのにPCエンジンでの移植の準備を始めた。


  

  そう、NECアベニューはSONYの歩み寄りに怯えきっていたのだ。




  ・そのきゅう、セガサターン&プレステとLeafの世界


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