エルフソフト陥落の歴史


第十四章、新生シルキーズの登場とエルフ最後の作品


  

 そうして事実上最後の蛭田作品鬼作は告知された。
 
 

 同時に告知されていたのは、ながせまゆ起用のあしたの雪之丞と河原崎家の一族2
 だが河原崎は開発が間に合わず、この雪之丞と鬼作の二作品で2001年をエルフは攻める事になった。

  

 新生シルキーズも竹井氏を中心に活動を開始し、同級生3については蛭田氏が望まないものは作らない事となった。
 竹井氏もあえて同級生3には触れようともせずに、インタビューではシルキーズの事だけを追いかける。

 だが知っての通り、クラフトワークの歴史同様に2001年は月姫の来襲で美少女ゲーム業界は崩壊した。

 ソフトが売れなかったわけではない、現に鬼作も雪之丞も美少女ゲームとしてはかなりの売り上げを誇っていた。

 しかし会社としては同級生2で大きくなりすぎてしまっていた為、数多くの社員を抱えきれるほどの利益は無い。
 コンシュマーで乗り切ろうにも、時代は審査の厳しいプレステの大頭である。
 弱り果てたエルフは泣く泣く社員の首を切った、今更第二期エルフとシルキーズを始めようにも会社は大きくなりすぎたのだ。
 抱えきれない社員と大きすぎるビル。

 

 自然と外部のライターを入れる形での活動が始まった。
 社員を雇うお金もない、賞金を出してライターを募集する余裕も無い。
 苦渋の選択を強いられたエルフ。

 その責任を問うように、かつてあれほど続編を望んでいた河原崎家の一族2をもって蛭田顧問は姿を消す。
 その後、スチャラカ三銃士最後の一人の姿を見たものは居ない。
 噂話程度には、別の会社で活動している等の話は耳に届いてはいる。

 実際にうちのスタッフが調査しても色々な事業をやっているので何をしているかは掴めないと言う結論が出た。

  何でもいいじゃないか。

 

 一人の傷心の男は姿を消して、どこかで陽気に笑っている。
 蛭田昌人という美少女ゲーム業界を盛り立てて、一大ブームを巻き起こした助平男は
 2003年、美少女ゲーム業界の衰退を目撃しながら姿を消した。




  ・最終章、それからのエルフソフト


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