はっちゃけあやよさん3 私、逝っちゃったんです
 
   定価 4800円
 
 PC98版 1991/09/20
  X68版 1992/12/21
 潰れたと思われたハードの反撃。
 しっかりとしたキャラクターとクオリティーの高いグラフィック。
 壊れていくハードの伝説がここに極まった瞬間である。
ひとくちメモ
・頼む、お願いします。と社運をかけて作られた3。
 名前からして逝っちゃって

いる、倒産寸前のやけっぱちな心意気が伺えるグラフィック技術の粋を集めた傑作。



 キャラクターが作られ、あやよさんは白痴。トモコさんはゴリラ貧乳というシリーズの土台が3にして、初めて完成した。

 さすがに三回目はこりたHARD社
ようやく落ち着いてゲームを作る気になり通信販売特典やおまけDISKを付ける等
パチンコのような行き当たりばったりのソフトハウスから普通の会社へと進化した。
 資金繰りもそこそこ何とかなり、あやよさんのおかげで会社も軌道に乗った。

     はず、だった…………。


3 おまけディスク

 通販特典
  
 FDにあやよのおまけ、と手書きぽゆく書かれているのが可愛い。
 中身は、ぶっちゃけトモコさんシリーズというトモコさん主役のお話。


混乱の美少女ソフト業界

・あやよ3がそこそこに売れて一安心なHARD。
 だがその二ヵ月後に、パソコンゲームが 万引き されるという事件が起こり、ゲーム内容が警察官の目に触れるという何とも痛ましい沙織事件が起こってしまった。

 これにより、 アイデスの「沙織」「校内写生」
   「女子高生が登場」    


        ジャストの「天使たちの午後3番外編」「天使たちの午後4-ゆう子」
        「婦人警官登場」

 などが摘発の対象となり、モザイク無しの何でもアリだった美少女ソフト業界にも公僕の波が押し寄せる。
 モザイクが消える裏技や、もとからモザイク無しを売り物にしていたDOやJAST。
 そしてHARD社は、会社としての存続事態が危うくなってしまい、もちろんHARDが抱えた在庫の山は全部販売禁止。
 美少女ソフトハウス業界は、一気に混乱した。
 これに動きを見せたのが、

 D+Oでモザイク除去のDO。

 老舗メーカーアリスソフトを代表として、各ソフトハウスたちが美少女ゲームについて考え始め、何がして良いのか、どこまでが許されるかなどの倫理規定を定める草案が作られる。
 美少女ゲーム業界は一時低迷し、このまま崩壊するとも囁かれたが、「一発屋」「女を脱がすだけ」とか考えていなかった中堅のメーカーたちがゲームについてもう一度良く考えるいいきっかけになり、また会社同士で意見を交わす等の業界全体にとってプラスとなる働きを見せた。
 無修正の画像を見せて儲けを得る。という事だけには頼らず、ゲームとしての実力でこれからは勝負しなければならない。
 当時の青少年にとって沙織事件は痛ましい事だったのかもしれないが、ソフトハウス業界にとってみれば全体を考え直す素晴らしい機会だったわけである。

   「JASTも反省しました」 

 そうして、一発屋のソフトハウスの乗りだったHARDな人々は、この事件をきっかけに
協調性を身につけ、やがて長い付き合いになる元
ストーンヘッズの田所氏 リビドーの大友氏 と出会う事になった。


   
   定価 8800円
 
 PC98版
    1992/9/22
 FM-TOWNS版 
 元ストーンヘッズ社長の田所氏が「葛西みなみ」名義で作ったおバカなナースのストーリー。
 ボケナースあやこ おたんこナースともよ として二人が登場。
ひとくちメモ
・あやよ3を遊んで世界観に嵌ってしまった田所氏が、HARD社に
 水羊羹の箱詰めセットを手土産に来訪して完成した田所氏とHARDの仲の良さが伺える作品。
 なんと、電撃ナースのあやよさんは、水羊羹1箱で取引されたのだ。
 性格がまだはっきりしてなかったため、現在のあやよさんとはまた違った味わいがある。
 あやよさんの他にも、亜紀子さんやルパン、ガッチャマン等のネタが多数登場する。
 長岡氏、田所氏、大友氏の長い戦いの日々がこれから始まる。


  

 このときの水羊羹取引の模様は、地獄SEEK原画集でご覧いただける
 ので、ぜひご一読ください。(宣伝)



が、

移り変わり行く時代の変化

・HARDの不幸は、まだ続いていた。
 沙織事件に追いやられていたHARDは、以後安定した会社としての道を辿ったかに見えたが、その実情はかなり違う。
 美少女ゲーム業界の裏を見れば、はっちゃけあやよさん3発売直後の10/20に老舗アリスソフトが大作 ランス3リーザス陥落 を発売。

     「OVAも登場」 

 そして年末には、これまた老舗のエルフが大作
ドラゴンナイト3を発売し、美少女ソフト業界はRPG3戦線に完全なる敗北を遂げていた。

             「売れまくりっ」

 また、翌月に発売されたコブラミッションは
国内では話題にすら上らず 在庫を多大に抱え、HARDのあやよ3は一部のコアなファンにだけ熱狂的に愛された。
 そして、思っていた以上に売れなかった。
 再び財政難に陥ったHARDは、一年ほど成りを潜めた。
 その間に美少女ゲーム業界は変わっていき、青少年は女の子が服を脱ぐということよりも、えっちで面白いゲームを求めるようになり、ついには、ドラゴンナイト2が美少女ゲームとしては異例のPCエンジンにコンシュマ移植されるという事態を巻き起こす。

   「pcエンジンに登場」 

 美少女ゲームというものを知らなかった少年たちは「えっちで面白いゲーム」に嵌り出し、美少女ゲームは青年たちがこそこそとゲームを買う時代ではない、18歳以下の子供が遊んでメディア的展開を見せることの出来る金のなる木である事を古参のエルフは証明した。
 加えて、WINDOWSへのユーザー移行。操作性の難しいDOSよりも、軽快で簡単なwindowsが奨励され始めた。

 いつの間にか大人のものだった美少女ゲームが、学生がこっそりとやるゲームに変わって行ったのだ。


  ・そのよん、消えていくHARDへ


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