ようこそシネマハウスへの歴史


  
 はっちゃけあやよさんV
 発売 1994年
 機種 PC98
 定価 5800 円
 
     ・ついに四人は宇宙へ飛んだ、シリーズ最終作…になるのか?


第6章 ドラゴソナイト4の侵略
 永遠とも思えるデバッグ作業の果て、ついに「ようこそシネマハウスへ」は発売予定が1993年夏期に決まり、広報や流通も動き始める。
 スローターハウスもいつの間にか無くなり、イケイケゴーゴージャンプな勢いでHARD社の逆襲が始まっていった。

   

 タウンズ版ではあったが、看板ソフト「はっちゃけあやよさん」の総集編発売も決まり、何だか分からないというユーザーからの広告に対する称賛のコメントもHappyな感じである。

    [PCエンジェル1993年号]

 イベントシーンや撮影モードも雑誌に掲載されていき、これはもう売れまくりの売れ売れでやったね大成功な予感がするも、やはりのバグや進行不能の嵐で、無限ともいえる撮影パターンの繰り返しの応酬を開発室は繰り広げていた。
 そして、夏発売予定は秋となり、やがては冬の時期へと突入した。

   PC-9801 3.5インチソフトランス4 -教団の遺産-

 年末ともなれば、大手ソフトハウスも新作ラッシュの時間となる。
 西の「アリスソフト」は、新作「ランス4 -教団の遺産-」を年末予定として発売告知し、東の「エルフ」はこれまた新作「ドラゴンナイト4」を年明け発売に向けて制作告知。

PC-9801 3.5インチソフトドラゴンナイト4[3.5インチFD版]

 安定の夏発売予定だったはずの、新作「ようこそシネマハウスへ」は、二大ソフトハウスの広告合戦の狭間に立たされることとなり、ついでに年末発売も絶望なくらいに開発は遅れ、メガストアの広告掲載期間も終焉を迎えた。
 更に、ランス4がハードディスク専用ソフトとして発売したことで、美少女ゲーム業界もHDD化対応の波
に乗ることになり、それが制作に追い打ちをかけたのは言うまでもなかった。


豆知識 美少女ゲームのHDD革命
 1993年当時、ハードディスクは80MB程で数万円単位だったため、HDDへのインストールという概念があまりなく、美少女ゲームはFDを何枚も入れ替えて遊ぶのが主流だった。

   PC-9801ハードPC-9801本体 BX2/U2

 最新機種でさえ、ハードディスクをそもそも内蔵している機種は少なく、安価な海外のPC/AT互換機の到来で本体価格こそ値下がりしたものの、搭載モデルは8万円程の割り増し価格。
 新しいOSの「Windows 3.1」がリリースされた事も重なり、国産機種は値下げとHDD標準搭載。そして、Windowsへの対応を求められることになった。

 PC-9801 3.5インチハードBUFFALO 340MB SCSI HDD[DNS-340]

 これを予見した「アリスソフト」は、HDD専用機としてランス4を発売したことで、ユーザーからの批判を受ける事になるが、最後はこのソフトが美少女ゲームユーザーの「ハードディスク内蔵機種or外付けHDD購入」への移行を促した。
 そして、今では当たり前のように記載されている「ハードディスクでのインストール方法」が、発売したゲームソフトに添付されるようになった。


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