モーニング娘。6期最強伝説の歴史
  
  定価 ¥3150
 
 13カラフルキャラクター
 通常版 2012/09/12
 DVD付初回限定盤
 田中の変化は多幸感を産んだ、この頃からのメンバー同志の触れ合いや食事風景は特に素晴らしい

第16章 新時代のEDM路線と開かれた世界

 道重リーダー時代を作るため、すぐに思い浮かんだのがプラチナ期に作られたピンクレディーカバー曲
「ペッパー警部」
 初のフォーメーションダンスを披露し、目立たない道重がPV等で唯一センターを飾った楽曲だ。
   中古邦楽DVD モーニング娘。イベントV 「ペッパー警部」

 あまり売れはしなかったものの、道重センター時代を想起させたこのPVから道重リーダー論を語る関係者も多かった。
 また、10期メンバーの
石田が加入し鞘師のみが目立っていたダンスの技術が二つに分散。切れ味の鋭い炎のようなダンスを踊る鞘師に対して、柔和で穏やかなダンスを魅せる石田。表現力では鞘師にすら優っている逸材の加入によりダンス技術の左右差が無くなった。
    中古生写真 モーニング娘。/石田亜佑美/
 左右にダンス技術の高いメンバーを据える事でセンターのアイドルを華やかせ、フォーメーションを築いた際にはダンスが苦手なメンバーの遅い動きがむしろ輝くようになる。
 フォーメーションと聞くと難しそうに感じられるが、ようは
移動の連続。激しいダンスを踊っていたメンバーに一時とはいえ休息の移動時間が与えられ、ダンス技量の高いメンバーが前面に出る。

   

 解放された田中との今までになかった親しみのある交流が幸いし、少しずつダンスにフォーメーションが組み込まれていく。複雑なフォーメーションによる交錯、それを作るのにメンバー同士の
深い信頼関係と連携は必須。
 田中はメンバーを見守り精一杯の愛情を注ぎ、道重がそれを導いていく6期リーダー時代。
 売り出しの方針は決まった、残すは期待の50枚目Singleだがここでつんくを悩ませる大きな問題が浮上する。

  

 期待の新リーダー「道重さゆみ」は、それはもう・・・・
歌がヘタだったw

 ヘタというより芸術、芸術と呼ぶより文化などとフォローしようが無いレベルの歌唱力。後にソロのFCツアーなども開かれたが、初披露の全力道重さゆみん歌唱ライブは
「愛が無くては決して聞く事が出来ない」思わず手にした空き缶を投げつけたくなるような素敵すぎる歌声。

  中古生写真 モーニング娘。

 既に恋愛ハンターやライブの「歩いてる」等でバリバリ加工させまくって人並みに進化させた道重の歌声は、初音ミクなどのボーカロイドの登場によりそこまで目立たなくなってきた。
 EDM、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの普及により、シンセサイザーやシーケンサーを用いたジャンルも生まれ始めていた2012年。つんくは大きな決断をする。

  「そや、道重の歌声を調教しよ」

   中古WinXP-Vista CDソフトVOCALOID2 初音ミク

 音程が取れないだけで道重の歌声はセクシーで甘く、コーラスやシャウト等には欠かせないパートを担っていた。リズムが分からないなら
加工すればいい、音程が取れないならエフェクトをかければいい。
 唐突にボカロ調教師を強いられたつんくPは、50枚目「One・Two・Three」を書き上げて、ついでに全面エフェクト加工されまくった道重ソロ曲「ラララのピピピ」も用意された。


我が軍に帰還したあの男

 記念すべき50枚目のシングル「One・Two・Three/The 摩天楼ショー」の発売がついに告知された。
 結成から
15周年を迎えたモーニング娘に、事務所も大がかりな広報を打ち渋谷に大型看板を設置。社長に就任した伝説のあの男もハロオタ職権乱用を開始する。

  
 9期10期のイベントにも顔を出し、お気に入りの研修生にも目をつけ、ついでにメンバーには良いおじさん扱いをされてほっこり笑顔になる
新タワーレコード社長嶺脇氏は「禁断の個別握手会」戦法に手を伸ばした。

  
 だって、まーどぅと握手したいじゃないか

 AKB商法と批判されようがCDは売りたい、ファンは交流がしたい、メンバーは売れたい。
 タワレコオンライン限定の「One・Two・Three/The 摩天楼ショー」発売
記念個別握手会開催のお知らせは告知され、ついでに別サイトでチェキ会参加券付きスペシャルセットも発売。それはもう、売れて売れて売れまくった。

    安く感じられる不思議w

 発売前にガールズアワード2012で披露された「One・Two・Three」は、今までにないカラフルな衣装とPOPでキュートなダンス。
 女性ファンも虜にし、動画サイトで話題となる。



 道重自身も過去の全メンバーに50枚目のシングルを贈り、テレビでは「可愛い道重さん発言」を
後輩に強要するという設定の戦略で、メディアに扱われやすい新体制を築くなどの努力を重ねた。
 迎えたサンシャインシティー初披露では、結婚と妊娠を発表した中澤裕子の胸に抱かれた道重は涙を見せ、これからの新体制に向けてファンにしっかりとした決意を表明する。

  
 発売された50枚目のシングルはオリコン一位こそ逃したものの、10年ぶりの10万枚越えのヒットを記録した。
 限られた6期リーダー時代の幕開けに相応しい、順調な一歩だった。


  第17章 LoVendoЯの始動と残された時間


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