定価 6800円 | |
SHANGRLIA
PC98版 1991/08/28 | 当時は珍しかった縦スクロールが話題になった |
第五章 東のエルフVS西のアリス
FoxyとDEJAはどちらも成功をおさめ、続くRAY-GUNもまずまずの売り上げを保つ。 世間はドラゴンナイト一色で更なる美少女ゲーム雑誌は創刊されていき、時代は美少女ゲームの一大ブームとなった。 要望に応えるべく続編の制作に向かい、続いては大作ドラゴンナイト3の登場の登場。そして舞い降りたのが、まさかのドラゴンナイトコンシュマー移植計画。 乗りに乗ったエルフは、竹井氏を看板に新たなもう一つの代表作を作り出そうと開発に励む。 他社も負けずと、老舗のアリスソフトも、続編のランス2を発売。 年末の闘神都市もまずまずの売り上げを見せて、一気に業界二番手にのし上がる。 そして時代は8色から16色、256色。そして400ラインへと進化していく。 増えていったパソコン人口に呼応すべく、他社の老舗ソフトハウスも動き出す。 古巣のアイデスはX指定という過激ブランドを打ち立て、翌年は当時人気だった遊人原作の校内写生を発表し 企画とシナリオさえ決まってしまえば、後の原画は何とでもなる。 とにかく蛭田氏はシナリオを描くスピードが驚異的に早く、後年の下級生では半年ほどでヒロイン13人全員のシナリオを書き上げるなど、現代の小説家になろう作家の速度でさえ追いつけないレベルに、しかも小粋の聞いたジョーク満載のむふふスケベなストーリーを書き上げてしまい、ユーザーは魅了されていった。 窮地に立たされていたのが、プログラマー兼シナリオの金尾氏だ。 完全に目覚めてしまった蛭田節の独走には付いていけず、金尾氏は段々とシナリオに口を出さなくなる。 ゲームとしては面白い作品が作られていったものの、スチャラカ三銃士と呼ばれた三人の均衡は壊れ始めた。 |
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