ようこそシネマハウスへの歴史
ベロンチョ身体検査 発売 1989年 機種 PC88/PC98/MSX 定価 6800 円 |
・女子寮で夜ごとに起こる怪事件の謎をとく、ちょっと百合属性なRPG |
第4章 玉姫殿で惹かれ合おう
期待の新人「長岡社長(19)」による、HARD社好き勝手なゲームを作ろう大作戦が始動している最中、シネマハウスの開発は進んでいった。 過去に誰も制作した事がない、映画作成SLGという特殊なジャンルに壮大なる企画。 登場人物は100人近くも制作され、収録楽曲は30曲以上。製作出来る映画は100本以上という、途方もない大作にスタッフ一同頭を悩ませた。 LD戸川純 / 玉姫伝 そこそこ一般向けの美少女ゲームを作っていたメーカーが、「はっちゃけあやよさん4 セクシーオリンピック」を作ってしまう、何だか分からない開発陣営にジョグレス進化してしまったのだ。 好きなものを好きなように、好きな感じで制作するゲーム会社。 採用面接はゲーセンで決まりとなり、無謀とも言える収録楽曲やCG枚数は天才プログラマーが何とかフロッピーに収めてしまう。 PC-9801 3.5インチソフトはっちゃけあやよさん IV 王道や覇道を捨てた空間。それには、戸川純の世界観を再現したような何とも言えない雰囲気が漂う。 えっちなゲームを作るHARDな会社から、天才集団ハード社(自称)と呼び名まで生まれ変わり、時空の果てのその向こう側まで突き抜けて、前任の柿上社長まで冷や汗を垂らしながら「ようこそシネマハウスへ」に熱烈なる期待をするのは、無理もなかった。 ダルシム 「ストリートファイターII トレーディングフィギュア 負け顔コレクション Vol.1」 当然のこと、掲載してくれている立場の美少女ゲーム雑誌各社も困惑を隠せず、名作の美少女写真館とか作っていたメーカーはどこに消えたのかと、思わず編集後記でさえヨガフレームを放ちまくる。 何しろ、売れていなかった。とにかく赤字だった。 [はらほれ社長時代] それはそうだろう、ユーザーアンケートで「たった一通の移植希望」が届いただけで、タウンズ版あやよ4を製作したり、雑誌の広告を真っ黒や真っ白で打ちまくったり、パッケージにエロ要素皆無で売りまくったりしていれば、儲かるはずもなかった。 |
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