-JASTの歴史-


第2章「有限会社キララの登場とエルフの成り立ち」


 佐藤氏の想像を超える売り上げを見せた天使たちの午後は、瞬く間に日本中に広がっていき、本来の事業であるハードウェア開発の売り上げを超える勢いとなった。
 増え続けるスタッフと税金との関係から、1987年ジャストから有限会社キララが分社化し、ブランド「フェアリーテール」を設立。

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 殺しのドレスやリップスティック等が話題になるも、スタッフへの待遇がなって居なかった為離脱したメンバーが株式会社エルフを打ち立てる等、人材難の波が押し寄せる。
 困ったキララは、天使たちの午後の続編やくりいむれもんとのコラボも進み絶好調のジャストに助力を求め、1989年にジャストと共同で製作するブランド「カクテルソフト」を打ち立てた。

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 そして、きゃんきゃんバニーシリーズや晴れのちシリーズ等をヒットさせ91年には更なるブランド「X指定」も登場する等、スタッフの脱走も続いていたがようやく会社としても安定し始めた。
 しかし、同年に製作した「沙織 -美少女達の館」を未成年者が万引きするという事件が起こり、佐藤氏を含むキララとジャストの2人の社長は京都府警に身柄を拘束された。

    

 わいせつ物指定されたのは、上記の4作品。
 この影響で美少女ゲーム業界は混乱し、翌年にコンピュータソフトウェア倫理機構会社が設立されるきっかけとなった。
 ジャストはキララと合併し、摘発された過去作品を修正し再販売するも、有限会社キララそのものは存続となり、社名を変更し有限会社アイデスとしての活動を開始し、共同で製作していたブランド「カクテルソフト」に関してはアイデスの自社ブランドとなり袂を分かつことになった。


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