はっちゃけあやよさんの歴史


はっちゃけあやよさん　発売　1989年　機種　PC88/PC98/MSX2 　　　　X1/FM77/MZ 　定価　3800 円	記念すべきシリーズ第一作。　単なる紙芝居なので、一分でクリアー可能。　水鉄砲か手錠を選ぶことでストーリーが変化する。

・ご注意

この歴史は巻末の資料を基に制作された、非公式な読み物です。

美少女ゲーム雑誌特有の「ソフトハウス流のジョーク」

(例.本作は神の啓示を受けて作った等)

を含めて纏めているため、実際の史実や正史とは大幅に異なります。
事実と異なるため、関係者各位への「**読みました**」報告は大変なご迷惑となるのでご遠慮下さい。

本文にはゲーム内容に関する核心的な事項が多数含まれますので、配慮の上の閲覧をお願いします。

第１章　HARD社の成り立ちと結成

　遡る事1985年。任天堂から発売されたファミコンブームによりゲーム業界は活気づき、同時にパソコンからの移植作品や自社ソフト開発に踏み切るメーカーが溢れたこの時代に、一つの革命を起こした新機種が発売された。

PC-8801本体 MKIISR model 30

　PC8801mkIISRと名付けられたPC88シリーズの後継機種は、グラフィック面での強化とFM音源の搭載によるこれまでにないサウンドの充実。ビジネス要素が中心だったマイコンから少し距離を置いたファミコン世代への気持ちを揺さぶるような、鮮やかな発色と確かなサウンド。

　小さなポケットだけに収められていたはずの世界は大きく広がりを見せ、それまでは影を潜めていたマイコンゲームという名前が人々に定着していった。

　

中古PC-8801SRソフトイース Ancient Ys Vanished

　イースやウィザードリィ等の未だ人々の心に残る名作たちも次々と発売され、88世代と呼ばれた大人達のゲームの歴史に革命が起きた。

　そんな、パソコンゲーム業界が大きく動きだした時代に、「ログ」という会社が居た事を覚えている方はおられるだろうか？

　このソフトハウスを立ち上げた青年には、野心や深い情熱があったわけでもなく、大学在学中に古くなったマイコン機種を無理やり買わされてしまい、それを活用する方法として卒業後にゲーム事業を立ち上げた。
　という、極めて個人的な解決法で"ログ"は始まった。

PC-8801　SRソフトアプリケット88

　最初に作られたのは、ゲーム開発とは全く異なる画像表示ソフト「アプリケットシリーズ」

　いわゆる、SUSIE等に代表される他社のゲーム画面を取り出せるソフトだったが、画像吸出しソフトの販売は当時としては大変珍しく、ペイントへの互換も兼ね備えるなどの機能も豊富で売れ行きも良かった。

　

中古PC-8801mkII　天使たちの午後

　次々に新しい事への挑戦を進める青年は、JASTの「天使たちの午後」が大ヒットを飾ったことも有り、社内にアダルト部門「ハード」を設立し、ログのスタッフが移行する形でソフトハウスが立ち上がっていく。

　新ブランドのデビュー作は「ソープランドストーリー」
　ＲＰＧ風に街を探索して女の子を口説いてソープ嬢に仕立てるというゲームに、ナンパ要素を置いた「口説き方教えます」の2つを掲げ、初めての美少女ゲーム業界へと歩みを進ませた。

PC-9801　ソープランドストーリー[5インチ2DD版]

　青年の名は、柿上幸村。後に「HARD名物社長」と呼ばれる彼もまだ26歳。
　若き獅子が、マイコン業界に次々と活躍の場を広げていった。
　

画期的だったアプリケットシリーズ

　他社のゲームを起動した後、Ｎモード切り替えで取り込みたいゲーム画面を保存し、対応するペイントソフトに表示させる。
　という凄すぎる技術を成立させてしまったのが、このアプリケットシリーズ。

PC-8801ソフトSUPER アプリケットグラフィックツール用ワープロソフト用

　セキュリティーが堅牢すぎて、通常の方法では吸い出せないソフトであっても、わりと何とかしてしまう謎の技術を兼ね備えていた。

　これは、エミュレーター等が活用される現代においても最先端であり、最新技術では取り出せない画像まで何とかしてしまえるため、未だ愛用者も多い。
　この技術を応用し、自社ソフトには徹底的な画像抽出対策を施したとか何とか……。
　

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・第2章「尊辺友氏の登場と御三家」

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