パソコンショップ高知の歴史
あやよさんを復刻したと思ったら、河原野さんがPSK本を公式で作る事になったらしく、お手伝いしたり、PSK初のWin対応CG集を製作したのだが、 PSK、つまり「パソコンショップ高知」って何かわからないユーザの数は、思っていた以上に多い。 そこで、「ザ・病院本」も発売を控えているため、販促も兼ねてPSKの歴史を初心者向けに簡単に纏めてみました。 40年以上前と、かなり古い記憶を辿りながら書いているため、色々相違は出てくるかと思いますが、何卒ご容赦ください。 □ザ・病院公式ガイドブック&PSK探検隊 / もろはのつるぎ https://www.beep-shop.com/ec/products/detail/31475 ザ・病院本とPSK探検隊は、こちらにて予約受付中です! 買ってね! |
その1「パソコンショップ高知がやって来た」
ザ・病院 発売 1987年 機種 PC88/WINDOWS 定価 6800円/880円 | |
・今回復刻となった「ザ・病院」PSK作品としては初の音楽搭載で、全てモノクロ画面という異色作。 |
時代は遡る事1974年。マイクロプロセッサの開発により、それまでは企業向けの大型PCしか存在しなかった市場に、家庭向けの小型機種が並び始めた。 コモドール、Appleといった、懐かしいマイコンが電気店の店頭に立ち並び、高額なあこがれの機種を手に入れられない子供たちは、その技術を掲載した安価なマイコン雑誌を熱心に見つめた。 その翌年には、月刊アスキーに月刊マイコンとマイコン雑誌が書店に立ち並び、それまでは聞きなれなかった「パソコンショップ」というお店も店舗を広げるようになっていき、四国の高知県にも「パソコンショップ高知」が店を構えるようになった。 その魔法のような記述に心を囚われた人々は自作のプログラムリストを次々と制作し、読者投稿の自作ゲームが誌面を飾ると、それを真似してキーボードを動かして改造ゲームは作られていく。 同人ゲームの先駆けとなったプログラムデータの誌面掲載は、やがて商業的な展開を見せ、雑誌「I/O」は読者投稿のゲームを収録した「コムパック」というブランドを打ち立てた。 ギャラクシアン、パックマンにインベーダーゲームといった、誰もが知って居る名作たちが企業の知らないままに他機種へと勝手に移植され、機械語のプログラムリストはフリー素材のような扱いとなっていく。 そんな中、ゲーム会社のプログラマーの間ではこんな話題が議論されるようになる。 公式本でもマリちゃんを紹介v文字が隠れる配慮付 そして、違法なはずだったパチモノゲームを作った優秀過ぎる作者たちは、逆にゲーム会社から移植版の制作を任されるようになり、1982年にはエニックスが「ゲームホビープログラムコンテスト」を開催。 |