パソコンショップ高知の歴史
COSMO ANGEL 発売 1986年 機種 PC88/PC98/FM7/FM77 定価 5000円 | |
・助けた亀に誘われ、エッチな事をされている女の子を探しつつ武器を集める。個人的には、PSKで一番過激なCGの作品だと思う。 |
その4「177事件の始まりとPSKの解散」
年が明けて1986年、ロリータ三部作の完結編とも言える「Final Lolita」が発売された。 ロリコンブームの終止符を打ったともされる本作は、ゲーム性もさる事ながら、異常なまでに研ぎ澄まされた刃を持つラスボス八重垣静香の魅力も評価され「コスモエンジェル」に「クリスチーヌ」と宮田作品も続き、PSK第二期が始動していく。 単行本(実用) 虹色ディップスイッチ ある意味で、あぶない水着等のアイテムに多大な影響を残したとも言える。 ZETAは一部キャラがランスシリーズへ連なり、翌年にHARDが発売した「美少女写真館シリーズ」は、エルフが処女作「ドキドキシャッターチャンス」を発売するきっかけになるなど、1986年は美少女ゲーム業界が大きく動き出した転換期だった。 補足するとゲーム内容は難しいが面白く、何よりおまけのミラーと女体折り紙が温泉街のお土産品を思い起こし、個人的にも好きな部類に入る作品だった。 だが、本作の発売中止をきっかけとして、それまで悪書追放と表現の規制を求めていた人々の目に留まる事となり、「プログラムの勉強を頑張っている」という名目で隠れて遊んでいたはずのアダルトゲームまでもが、わいせつ物扱いされる事になっていく。 そして、最終作となる「SKAPON探険隊」を製作していた矢先に、全ての業界は大きな批判と規制の大荒波に乗る事となった。 オバケのQ太郎は絶版させられ、ダッコちゃんは姿を消し、カルピスのロゴは変えられて、漫画やアニメや映画だけではなく、文章の表現に黒人差別表現を行った書籍までもが規制の対象となった。 わいせつ物規制に留まらない、超越した差別論弾圧によって表現の自由は奪われ、ほんの僅かなページに黒人のイラストを載せようものならば「差別を助長する雑誌」扱いを強いられる、超絶規制の嵐が巻き起こる。 やがては、「ロリコン」という言葉自体が差別的な扱いとなり、「ロリータ」という文化は「変態」という非常に不名誉や言葉で置き換えられていく。 身内同士で集まって、好きな作品を作り上げるはずの「パソコンショップ高知」という場所にも、それらの規制は広がっていき、絵柄だけではなくシナリオの言葉一つに至るまで「差別表現はなく」「わいせつ表現ではない」という、大人の事情が縛り付けるようになっていく。 |