2000年の12月末。月姫と美少女ゲーム史の方でも語ったが、サークルTYPE-MOONから「月姫」が発売された。 CEREBシリーズでも持ってるなら別だったが、あんな高価なものを買うくらいなら拡張ボードに金を費やすぜと考えるユーザーが大半だったため、いやー「君たちはC233でメディア化の波に乗れていないのかい?」とさんざやれ横長と言い続け虐げられていたCEREB民からの逆襲に、PC98使いはハンカチで涙を拭う。 HDDの増設を試みて、更にDVD化しなくては新作のエロゲーで抜くことも許されない。 増設しようにもメーカー製造終了でパーツが出回らず、PC98は新品のデッドストックが投げ売られていた時期でもあったので、エロゲーDVD化の波にPC98使いは大粒の涙を流し続けていた。 そこに、DVDも必要なく、WIN95で動作し、容量も少なくて軽快でおまけに抜けるエロゲーがやってきたのだ!! 何しろ抜けるのだ、何しろ、パソコンの立ち上げに5分間とか修正ファイルのダウンロードに3日間とか待たなくてもいいのだ! CDを入れてちょちょいのちょいで、ガンガンに抜ける最新のエロゲーが手に入ったのである!! PC98民は、吸血鬼の姫君「アルクェイド」様の肢体を女神さまのように称えた。 渡辺製作所の新作は、月姫キャラクター総出演で声優もガンガンで三石琴乃様まで実装され、それはもうドットがグリュングルンと動き回り高スペックのPC必須だぜ! 考えるな早く買うんだ! おい、何を言っているんだ貴様は、 「PARTY’S BREAKER」で懲りたんじゃなかったのか!? そんな事より、魔物ハンター舞の続編を出せ!! 何故、アルクエイド様の服が脱げる格闘ゲームにしない!!! |
ProjectRepadarsというサークルがあった
話を本題に戻そう。 2002年。一人のPC9821V13使いが、渡辺製作所に対する強い怒りに燃えていた。 彼は、普段はFMVノートでインターネットを楽しみ、ゲームは1.6GBの固定ディスクを使い、パソコンの立ち上げ時間に3分間かけながらじっと耐え忍ぶ戦いを続けて、美少女ゲームを無理やり純正PC9821で楽しんでいた。 USBメモリーの流れであれば、NR15に「USB2.0カード」を追加すればいい。 メディアがDVD主流になってしまうのであれば、時折異音が発生しても無理やりDVDドライブを繋げてしまえばいい。 Windows98/ME/2000/XPハードUSB2.0カードバスカード 時代の流れを完全に無視し、はっちゃけあやよさんで同人誌を作り続けていたProjectRepadarsというサークルの主は、夢の98ライフを満喫してた。 彼はMだったので、立ち上げが三分間待たされようとゲームの起動に7分間待たされようと、どんなクソゲーを掴まされようと満足する一種の性癖にまで辿り着いて、低スペック非増設PC9821使いとしての道を歩み続けた。 同人GAME MELTY BLOOD FR版/ 渡辺製作所 しかしそんな中、彼の愛するべき琥珀さんが、渡辺製作所の魔の手にかかってしまう! 「おのれ渡辺製作所!!! さっさと魔物ハンター舞の続編を作ればいい物を! 琥珀さんを公式に毒牙にかけるだと!?」 等の逆恨みに燃えた彼は、非増設のまま何とか使っていたPC9821V13の改造手術を決意した。 |